ELA-75-06b イコライザーラックマウント
2016年 10月 19日
リキャップ後の内部写真で、リキャップ前の写真をとるの忘れてました。
このモジュールはヘリオスのDick Swettenhamが設計したEQということですが
よくわかりません。
ヘリオスの有名な69のEQとは全然回路が違います。
もっと回路的に古い感じです。
ディスクリートで構成されていてPNPトランジスタを使っている為電源が逆で回路のグランド側に+電源が
かかる設計です。
50年代、60年代のゲルマを使った回路でよく見るやつですね。
まぁ誰が設計したのか、回路パクッかはよくわかりませんがこのSimensはドイツではなく
イタリアの放送局の為に、イタリアで生産されたものらしいです。
コンデンサがイタリア製のコンデンサでしたのでこの情報は間違いないかなと。
放送局の為に作ったというのもわかる感じの設計です。
シリアル的にはまぁ近いかな。
元々はイタリアのラジオ局にあって、以後イギリスのスタジオに渡り
シンプリーレッドのアルバムレコーディングで使われたということらしいです。
この機材入力側はブルーのトランスが付いているのですが、出力はアンバラです。
今回はjensenの1:1のトランスの123sを使いました。
音のほうですが素直な感じであり、ミッドレンジが出てくる感じの音です。
放送仕様ということなのでこの帯域が一番欲しんだろうなと。
無駄な低音はVUを振らすだけなので、サクっと切ってとかに使い易そうな感じの設計です。
ブーストしていくのも音楽的に面白い音ではありますよ。